グリーンライン下北沢

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世田谷代田の宝~路上富士写真展 / 世田谷代田・富士山大自慢お茶会 レポート

      2015/03/05

空気が澄んだ日に世田谷代田駅前に広がる、雄大な富士山と手前の山並みは、都会では貴重な景観です。小田急線の地下化工事に伴う再開発は、ここがさらに素晴らしい富士見の名所になるチャンスかもしれません。グリーンライン下北沢は世田谷代田の路上富士の写真展を開催し、どこからどのように富士山が見えるかを検証すると同時に、近隣住民などから寄せられたとっておきの富士山写真を厳選して展示しました。また、ギャラリー2階では線路跡地の模型とともに、発表されている世田谷区の計画を展示しました。

主催:グリーンライン下北沢 共催:空間工場
日時:2014年3月16日~21日 11:00~18:00
会場:空間工場 (世田谷区代田5-8-14)

m2会場外観

m4展示風景

m6展示風景

m8線路跡地の模型と計画図

展示写真はこちらでご覧いただけます。
「世田谷代田 路上富士 どこからどう見えるか」https://www.facebook.com/media/set/?set=a.633421103393064.1073741850.269300076471837&type=3
「世田谷代田 路上富士傑作選」 https://www.facebook.com/media/set/?set=a.633419263393248.1073741849.269300076471837&type=1

富士山大自慢お茶会

写真展のオープニングイベントとして、世田谷代田の路上富士の魅力を語り合うお茶会を開催しました。

日時:2014年3月16日 15:30~17:00
会場&主催:空間工場
参加者:約20名
コーヒー協力:カネコーヒー

m13空間工場オーナー兒玉慎憲さんからのメッセージ
「グリーンライン下北沢の皆さんと知り合って活動に参加するようになってはじめて富士山の景観を自覚した。とくにお正月は空気が澄んでとてもきれいに見える。」

小田急の住宅がどこに建ったら富士山が見えるかというシミュレーション画像について、画像をつくった小林正美研究室の学生さんにご説明いただきました。

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「世田谷代田の駅の正面から撮影したまったく同じ写真二点。この日は春霞で見えなかったが、気象条件が整えばこのように富士山が見える。 赤堤通りと反対側に建物が建てば、この画像では二階建てを想定しているが、駅を背に建物を左側に寄せればしっかり富士山が見える。1-b 601-a 80赤堤通りに寄せて二階建てが建つとこのように富士山が見えなくなってしまう。赤堤通り側に通路が余裕を持ってとられればいいと思う。」

用途地域は住宅地。下に線路があるので、二階建てまでしか建てられない。元踏切と環七の間は商業施設の予定。線路跡地の最後(代田小学校前)は公園のような広場になる予定なので、そこに行けば開けた景観が楽しめる。ただし坂をだいぶ下る形になるので、駅前ほど開けた景観ではない。丹沢の山並みはだいぶ隠れてしまう。

odakyu plan小田急電鉄発表のイメージ図

参加者からの質問・意見

  • 駅の出口から富士山が見えることに価値がある。そういうことを小田急の社長さんにお見せしたい。世界に発信したい。
  • 小田急さんの発表したイメージ図を見ると、建物の南側に庭のようなものが描かれている。南側に庭を造りたいことは理解できるが、そうすると建物が通路ギリギリに建ってしまうと思うので、富士山が遮られる。富士山の景観を売りにするような形で再開発していただくのが一番いいのではと思われる。
  • 富士山や大山への興味で調べていくと、大山街道、富士講、というキーワードが出てくる。そうした歴史を含有した眺めがここから見えるのかと思うとすばらしいこと。
  • 昔は富士山が見えるところがたくさんあったが、どこもかしこもビルだらけ。ここは小田急線のおかげといえばおかげできれいに見えるので、大事にして欲しい。
  • 代沢の森厳寺は江戸時代、富士講でも名高い寺で、以前、40mくらいの富士塚があった。開山堂と墓地の整備のために2006年に削られてしまった。世田谷区は保存を要望し、反対運動もあったが実らなかった。
  • 昔はあちこちに富士見塚があった。少し高くなったところに行って富士山を拝んで、行った気になるというもの。大事なのは、高いところに登らなくても富士山が見えること。そういう場所は都内ではきわめて少ない。しかも丹沢の稜線まですっきりと見えるのはほとんどない、貴重な遺産であると言うことを知ってもらいたいというのが地元民の願い。
  • 世田谷区の風景資産にもなっていない。皆で声を合わせて、うまくまとめて提案していかないといけない。成城の富士見橋は風景資産になっている。
  • 代沢に富士中学校というのもある。校歌に富士山が出てくる。創設者の方が富士山に強い思いを寄せられていた。
  • 世田谷代田の駅出口の向きが変わって、改めて富士山を意識するようになった。
  • 車で赤堤通りを通るとよく見えるが、車は止められないのでゆっくり眺められない。
  • ファサードをきっちりデザインしてもらって、富士山の景観も取り込んだ、デザインの力でこんな素敵なものができるという提案をしていくといい。
  • 元旦に世田谷代田の駅前に集まって、富士山を拝む会をやりたい。新しい富士講、世田谷支部。白装束?緑の装束で?
  • ダイヤモンド富士も見えると思う。11月ぐらいか。
  • 世田谷代田に住む若い世代。このイベントで初めて富士山がこんなに見えることを知った。他の人にも気づいて欲しい。線路の跡地が富士山の見える道になることで、いろいろな人が気づけるようになったらいい。
  • 世田谷代田駅の長い通路にこれらの写真を貼らせてもらえないか。皆に見てもらえるし、通路を出たら本物が見えるというのがいい。
  • どうせなら目一杯富士山が楽しめるような再開発にしたらいい。
  • 富士山と丹沢の山並みがそろっていないと信仰の対象にはならない。
  • 東工大の上田教授は富士山が大好きで、富士山が見えるところは幸せになれるという説を説いている。富士山が見える部屋を借りている。そういう人の応援を借りては。
  • SAPの会議では清水愼一先生が応援しますとおっしゃっていた。個別のグループでばらばらに提案しても負けるので、協力した方が得策と。
  • 小田急も「富士山、みっけ!」キャンペーンをしている。たくさん応募してアピールしてはどうか。(記録者注:応募はもう締め切られている。何点かは応募済み)http://odakyufujisanmikke.jp/

写真展来場者から寄せられたご意見

  • 首都から最高峰が見えるのは、世界でも珍しく、しかも東京の平地からというのも貴重です。この景観を残せるような街づくりをしてください。
  • 駅前に商業施設ができるとしても、富士と丹沢の景観を売りにした富士見カフェのようなものになればいいなと思います。もちろん無料で入れるパブリックスペース付。
  •  富士山のレイラインに沿って小田急線をつくったという話を聞いたことがある。小田急電鉄も富士山が見えることについては大事に思っている可能性がある。(記録者注:世田谷代田から喜多見までの小田急線が、鹿島神宮と富士山を結ぶレイライン上にある。「鹿島神宮から見て、富士山は、冬至の日の入りの方向になる。小田急線の9kmにも及ぶ直線路は、このラインにぴったり重なる。」レイラインハンター 内田一成氏の説。http://obtweb.typepad.jp/obt/2010/04/skytree.html 小田急線の創設者である利光鶴松氏が意図的に設計したとも言われているが、確証はない。また、鹿島神宮から見ての冬至の日の入りの方向は、富士山とは少しずれている。鹿島神宮~江戸城~明治神宮~富士山を結ぶラインと、この区間の小田急線がほぼ重なっているのは確か。)
  • 「千歳村船橋地区では当初線路敷設に住民の反対機運が強かったというが,社長利光鶴松自らが当時わらじばきで付近の説得にあたり,「ここに富士山の見える駅」を作るからと地元の理解を得た結果,地域住民の理解を得,工事における住民の労力提供と駅前の土地の寄付が得られたという。」 「私鉄会社による路線・駅舎用地買収と地域社会―小田原急行鉄道の事例」―永江 雅和 2013よりhttp://ir.acc.senshu-u.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_action_common_download&item_id=6036&item_no=1&attribute_id=15&file_no=1&page_id=13&block_id=52

sc13_name_1「富士山の見える駅」というホームページを制作されている方が、世田谷代田駅前から見える丹沢の山々の名前を入れた画像を作ってくださいました。元画像の撮影者は空間工場の兒玉慎憲さん。使用ソフトウェアはGIMPで、山名のフォントはIPAゴシックということです。ここでは大山は見えていませんが、大山はもう少し左手にあり、代田~代沢でも大山が見える角度もあります。山の名前は面白いですね。それぞれにストーリーがありそうです。この景観を慈しみたい気持ちがさらに強まりました。

「富士山の見える駅」HP、世田谷代田のページはこちらです。地下化前のホームから見えた富士山の写真が掲載されています。
http://fujisan.world.coocan.jp/ekifuji/2008/05/13070108.html

 

 - イベントレポート

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Comment

  1. Chunki より:

    代田に住んでいる者です。先日、回覧板で、小田急が発行した代田富士見橋から見た住宅建築のシミュレーションが回覧されていました。橋の右端から富士山を見たもので、富士の左の裾野から左側の丹沢は全く見えないものでした。当然、橋の中央に寄れば全く富士山が見えなくなります。その用紙には2015年6月上旬着工と書いてあります。直ぐ区に問合せをしましたが、未だ回答が頂けていません。本日も気になり、見に行きましたが、資材の搬入が始まりそうです。貴団体は何か手を講じているのでしょうか。

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